エリザベス女王(gettyimages)
エリザベス女王(gettyimages)

 今回、ウィリアム王子(39)が不在であったことも、ヘンリー王子夫妻にとってはこの上ない好都合だった。ウィリアム王子一家5人は、子どもたちの学校のイースター休暇を利用して、アルプスにスキー旅行に行っていた。ウィリアム王子は、ヘンリー王子への怒りを抱えたままだ。和解があるなら、すべてヘンリー王子の謝罪から始まるとする。6月の祝賀行事へのヘンリー王子一家の参加は、女王の偉大な業績をかすませ国民の祝う気持ちを妨げると反対の立場である。

 メーガンさんは、このところアメリカで招待離れが続いている。オバマ元大統領の60歳の誕生パーティーに招待されず、アカデミー賞授賞式に声がかからず、自分たちの結婚式に招いたベッカム夫妻の長男の結婚式に招かれなかった。ネットフリックスの催促に応えるためにも、自分たちと王室とのつながりをアピールするためにも、女王とリリベットちゃんのツーショット写真が必要だ。だれから何を言われようと、やりたいことは貫く。今回も女王からのお招きをゲットした。メーガンさんの計画通りにことが運んだようである。

(ジャーナリスト・多賀幹子)

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多賀幹子

多賀幹子

お茶の水女子大学文教育学部卒業。東京都生まれ。企業広報誌の編集長を経てジャーナリストに。女性、教育、王室などをテーマに取材。執筆活動のほか、テレビ出演、講演活動などを行う。著書に『英国女王が伝授する70歳からの品格』『親たちの暴走』など

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