これまでの加護と言えば、未成年喫煙をはじめとした不祥事やのDV被害など、私生活でスキャンダルが多かったことは事実だ。しかし、世間の見る目も変化してきたようだ。

「たばこに関しては、やはり『1度ならず、2度までも……』という印象を与え、致命傷になりました。何とか復帰させてあげようと水面下で動いていた当時の所属事務所も激怒し、事実上の解雇を発表しましたからね。その後も、当時の彼氏からのDV被害報道や、映画で共演した俳優との不倫疑惑、元夫の逮捕もありました。それでも、現在の旦那さんとは幸せな結婚生活を送っているようですし、2015年の離婚から時間がたち、過去の“負のイメージ”もだいぶ薄れつつある。私生活の充実が、今後の仕事面にもプラスに働くのではないでしょうか」(芸能事務所マネジャー)

 こうしたなか、2020年から始めたYouTubeも人気復活の足がかりとなっている。登録者数は11万人と決して多くないが、コンテンツの質の高さが話題になっているからだ。

「加護がさまざまな曲を歌うというシリーズが人気で、『エヴァンゲリオン』や『セーラームーン』、『うる星やつら』の主題歌のときはちゃんとコスプレまでして、アニメファンを沸かせていました。歌が下手だと言われる辻希美に比べ、モー娘。時代から歌唱力には定評がありましたからね。他にも、宮迫博之とコラボしてミニモニ時代の曲を歌った動画は50万回再生まで伸びています。美貌も維持するための努力もしているようですし、今後は『歌がうまい』元アイドルという路線で需要がありそうです」(週刊誌の芸能担当記者)

 芸能評論家の三杉武氏は加護亜依についてこう述べる。

「12歳でデビューし、国民的アイドルグループのメンバーとして活躍した加護さんも今や30代半ばの2児の母です。波瀾(はらん)万丈な人生を歩んで来た印象ですが、最近のSNSなどを見ると再婚後は幸せな家庭生活を送っているようです。仕事面でも、近年は長く絶縁状態にあったかつての所属事務所との関係が修復傾向にあり、『ハロー!プロジェクト』のコンサートにOGゲストとして参加してファンを喜ばせるなど、明るい兆しがみられます。もともと音楽業界花盛りの頃に活躍していただけに知名度は高く、全盛期は幅広い年齢層から親しまれていました。同じように若い頃に人気歌手として活躍後、紆余(うよ)曲折あった華原朋美さんも最近はマルチな活躍を見せていますし、加護さんにもさらなる活躍を期待できそうです」

 注目度の高さはいまだ健在。今後もバラエティー番組を中心に、加護の姿を見る機会は増えそうだ。(高梨歩)

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