仕事が忙しくなって父と話す機会が減り、ラスベガスにもしばらく行けないでいる。英語力の低下はここ数年の大きな課題だ。頼りにしているのはアメリカの映画だという。

「日本語の字幕をつけて比較すると『英語のこの表現って日本語でこう訳すのか』って勉強になります。ぼくの場合、英語の表現は浮かぶのに、日本語でなんて言うんだっけ、みたいなことが多くて。日本語も英語も中途半端。25 年生きてきたんですけどねぇ。アハハハ!」

■Imitation は「ション」じゃなくて「シェン」

 SixTONES の楽曲には英語の歌詞が多い。ジェシーさんがメンバーにアドバイスすることもある?

「英語の監修の先生がついているんですが、それ以外の場では言うこともありますよ。Imitation は『ション』じゃなくて『シェン』だよ~とか。このまえもメンバーの高地(優吾さん)が鼻歌でSearching for the lightを『サーチング』って歌ってたので、『コーチ! NOサーチ! スゥァーチ!』って言っときました(笑)。嫌な思いをさせないように、ふざけて言うのがコツです」

 アイドルなんだからカタカナ発音でもいいじゃないか、と考える人もいるかもしれない。「でも、オレたちはそっちじゃないから」とジェシーさんはきっぱりと言う。

「北斗(メンバーの松村北斗さん)が最近めちゃくちゃ英語力上がったんですよ。朝ドラNHK『カムカムエヴリバディ』)で英語を話す役をやって、多分すごく勉強したと思う。それがSixTONES の歌のレベルを引き上げてくれたし、誰かが一段上がるとほかのメンバーのレベルも上がる。階段をみんなで上がれる感じ、おもしろいですね」

 できるなら海外でレコーディングしたいという夢がある。

「現地のスタッフさんと会話しながら作り上げていきたい。英語の力も上がるだろうし……。でもそのまえにもっとボケ……ボケ? あ、ボキャブラリーだ、知っている単語を増やさなくちゃいけないなぁって」

次のページ
もともとは「シャイでネガティブ」