■腔内照射の実施可能病院100件程度と限られる

 放射線治療には、からだへの負担が軽い、通院で治療できる、膣の形態が変わらないので性生活に影響が出にくいなど、さまざまなメリットがある。しかしほとんどの患者は婦人科で診断されるため、放射線治療という選択肢を提示されないまま手術になるケースが少なくない。また腔内照射の実施可能病院は100件程度で、限られている。

「かかっている病院で放射線治療ができない場合は、治療可能な病院にセカンドオピニオンに行ってから判断する、というのも一つの方法です」(同)

2020年の婦人科がんに対する放射線治療の新規患者数が多い病院。週刊朝日ムック『手術数でわかるいい病院2022』より

(文/谷わこ)

【取材した医師】

国立がん研究センター東病院 放射線治療科長 秋元哲夫医師

※週刊朝日ムック『手術数でわかるいい病院2022』より

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