――かっぱえびせんの琴線はどこですか。

 最初の食感とくちどけです。おまけにカルシウムが取れるという栄養的なバランスも考えられている。創業者の松尾孝が、戦後の日本人の栄養不足を憂いて、当時の社会的課題を解決するためにかっぱえびせんをつくったと聞いています。カルビーの社名はカルシウムとビタミンB1を組み合わせたものです。その原点であるスナック菓子がかっぱえびせんなんです。このお菓子には絶対に勝てないですね。

――「神」と呼ばれることはどう思いますか。

 開発は一人でやれるものじゃなくて、いろんな人のアイデアが出て、いろいろな人や部署の協力があってはじめて成り立っているので、その辺は勘違いしていません。私はまぎれもない普通の人間です(笑)。

(AERA dot.編集部・吉崎洋夫)

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