(photo 楠本涼)
(photo 楠本涼)

 教育も保険も、業界は違ってもつながるところがあると思います。一人ひとりに合ったものをどんな目標で、どういう道筋でやっていくかが似ている。今は休みが合わなくて一緒にご飯もなかなかできないけど、新たな生活サイクルが始まっています。

夫 小西淳一 [43]ソニー生命保険株式会社 ライフプランナー

こにし・じゅんいち◆1978年、京都府生まれ。京都教育大学卒業後、小学校教員として19年間勤務。2021年、現職に転職。人生設計に合わせて必要な資金の見通しや計画をアドバイスし、生命保険による準備方法を提案している

 19年間教員をしてきましたが、昨年転職しました。

 教育はすごく好きでしたが、家庭の経済力によって進路が変わるケースを間近で見てきて、お金の苦労を無くすのが僕の役割かな、と真剣に考えるようになったんです。

 ケイに相談したら「あなたの人生やし自分で決めて。その方が満足いくし、私が言うと影響されるやろうから」って。決断後、「成功しても失敗してもいいから挑戦する姿を見せるのが、子どもへの一番の教育になるんじゃない」って。僕はいろんな場面でこの話をして「妻カッコいいんです」と言っています。

 ケイが受け持つ特別支援学級は、その子がどう生きていくかを共に考えて特性に合わせた教育をする。その考え方は教育の原点だと思うし、僕も影響を受けています。ライフプランナーは一人ひとり、どんな人生を歩みたいかをお客さまと一緒に考えていく仕事なので。僕たちは夫婦というより相棒。ケイは未来志向で過去にとらわれない性格。何をするにも心強いです。

(構成・桝郷春美)

AERA 2022年8月1日号

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