与党側にだけいっているのではない。野党側にも団体頼みの者はいる。
あたしはすべての宗教が悪いといってるわけでも、すべての団体が悪いといっているわけでもない。けれど、国会議員として働くなら、一部の意向で動かされるようなことが良いことだともいえない。あくまで全体を公平なルールで見る人じゃないと。団体頼みの人は、貸し借りの関係からそうなってやしないか。なんのためのバッジか。
改めて思う。政治家やそれを応援する者は、愚直に集会を重ね、話を聞いてもらうしかないのだ。時間はかかるが、それが正しい。正しく勝つのが、また正しい。
室井佑月(むろい・ゆづき)/作家。1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の「読者による性の小説」に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。「しがみつく女」をまとめた「この国は、変われないの?」(新日本出版社)が発売中
※週刊朝日 2022年8月5日号