小田氏も同じくダノンベルーガを推す。
「皐月賞では1枠1番で、内側の掘れてしまった部分を走るしかありませんでした。もし外枠なら勝ち負けもあったでしょう。いい経験をしたんではないでしょうか。パンパンの良馬場なら力を発揮すると思います」
さらに小田氏は対抗馬として、皐月賞で5着だったアスクビクターモアを指名した。
「有力馬の中では、前で競馬ができます。例年ダービーは馬場が良すぎるくらい良いので、前で流れに乗ることが大事。父はディープインパクト、母父はサクラローレル(天皇賞春、有馬記念優勝)の父でもある凱旋門賞馬レインボウクエストですから、長い距離が向きます。できれば内枠を引いてほしいですね」
境氏は対抗にドウデュースを挙げたが、3番手評価は大穴のビーアストニッシド。
「ダンチヒ(米種牡馬)系統です。この系統はダービーで穴をあけるんですよ。2019年に逃げ切ったロジャーバローズもダンチヒ系統でした」
ビーアストニッシドは皐月賞で11着大敗したが、GIIスプリングSで逃げ切り勝ちをしている。
皐月賞敗退勢が巻き返し、夢の万馬券を届けてくれるだろうか。(本誌・菊地武顕)
※週刊朝日 2022年6月3日号