小田氏も同じくダノンベルーガを推す。

「皐月賞では1枠1番で、内側の掘れてしまった部分を走るしかありませんでした。もし外枠なら勝ち負けもあったでしょう。いい経験をしたんではないでしょうか。パンパンの良馬場なら力を発揮すると思います」

 さらに小田氏は対抗馬として、皐月賞で5着だったアスクビクターモアを指名した。

「有力馬の中では、前で競馬ができます。例年ダービーは馬場が良すぎるくらい良いので、前で流れに乗ることが大事。父はディープインパクト、母父はサクラローレル(天皇賞春、有馬記念優勝)の父でもある凱旋門賞馬レインボウクエストですから、長い距離が向きます。できれば内枠を引いてほしいですね」

週刊朝日2022年6月3日号より
週刊朝日2022年6月3日号より

 境氏は対抗にドウデュースを挙げたが、3番手評価は大穴のビーアストニッシド。

「ダンチヒ(米種牡馬)系統です。この系統はダービーで穴をあけるんですよ。2019年に逃げ切ったロジャーバローズもダンチヒ系統でした」

 ビーアストニッシドは皐月賞で11着大敗したが、GIIスプリングSで逃げ切り勝ちをしている。

 皐月賞敗退勢が巻き返し、夢の万馬券を届けてくれるだろうか。(本誌・菊地武顕)

週刊朝日  2022年6月3日号

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