
NATO加盟を巡り、各国首脳と会談を行ったフィンランド首相のサンナ・マリン。ファッションデザイナーのドン小西さんがファッションチェックした。
【写真】ドン小西がチェックしたマリン首相の別の日のファッションをみる
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女性議員を増やそうとか、今ごろ言ってる国だもの。日本でこんな首相が誕生するなんて、100年くらいはなさそうだよね。だいたいファッションからして、日本の政治家とは大違いだよ。
日本の市役所の窓口に立っていてもおかしくないような自然体ルック。パンツのシワなんかを見ると、服はだいたいファストファッションだし、うしろの髪はロールの手抜きをしていたり、けっこう雑だよね。でも骨身を削って働いている人の現実なんてこんなもん。だからこそ、人の懐に入ってこられるんだよ。何より彼女の人となりが服に合っているのも好感持てるよな。

かたや日本の政治家は、当選したとたん特別な人にでもなったと勘違いしてないかね。女性政治家のユニホームみたいになっている白いスーツやら、あの知事のミョーにゴージャスなスーツやら、浮世離れした格好のオンパレードじゃん。どっちを取ると言われたら、そりゃああたしは、マリン首相についていきます!
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(構成/福光恵)
※週刊朝日 2022年6月3日号