林:お二人でコンビを組んだら、あっという間に人気が出たんですか。
長谷川:いや、最初はぜんぜんです。10年かかっていますから、「M‐1」で優勝するまでに。
林:そうなんですね。白いスーツとかは誰が考えたんですか(長谷川さんが渡辺さんを指さす)。渡辺さんが考えたんですか。スキンヘッドも?
渡辺:スキンヘッドは、禿げちゃっただけなんです(笑)。
長谷川:これは戦略じゃなくて、自然です(笑)。だけど、プロデュースといったら大げさかもしれないですけど、最初の「こ~んに~ちは~」とか、白いスーツとか、僕が何をしゃべったらいいかとか、どういう動きをしたらいいかというのは、全部隆が考えたんです。
林:渡辺さんって、「テレビ局の芸能関係のプロデューサーです」と言っても信じちゃいそうですよね(笑)。「あのバラエティー、実はこの人がつくったんだよ」という、地味に出世した陰の実力者って感じですよ。
渡辺:たまに、テレビ局の偉い人が見切れちゃう(映ってはいけないのに映ってしまう)ときがありますよね。自分が出ているテレビを見ていて、見間違えちゃうときがあります(笑)。
林:正反対のキャラクターだから二人一緒にいるとすごく目立つんですよね。街を歩いてても、すぐ周りの人に気づかれちゃうでしょう?
長谷川:僕は帽子をかぶってマスクをしていても、気づかれたりします。
渡辺:歩き方にもバカがにじみ出ているので(笑)。
林:声をかけられたとき、「頑張ってください!」とか言われるんですか?
長谷川:そうです。でも、この間すれ違った若い男の人が「あ、いまの人知ってる! 鯉幟(こいのぼり)だ!」って(笑)。
林:アハハ。でも長谷川さん、うっかり軽口たたいて怒らせたらコワそう。
長谷川:僕、ぜんぜんそんなのないです。コワくないですし。
渡辺:一回も怒ったのを見たことがないです。
長谷川:このスーツと頭で、見た目にちょっと社会的によろしくない雰囲気がありますけど、僕は性格的にそれはないです。