監督自身の経歴も、住んでいる部屋もぐっと前面に出てきている。

「恥ずかしいですけど、僕自身、中学2年生くらいの気持ちを持ち続けています。先生も女学生みたいでしたから、青春時代の断片のような交流です。少年少女のファンタジーの一面のようなものも映画にはあります。還暦を過ぎた男が、すごく高名な作家であり、僧侶である人とずっと過ごした記録ですが、いろんな見方ができるんだろうなと思うと、ちょっと楽しいですね」

(米原範彦)

※週刊朝日オンライン限定記事                       

書籍『瀬戸内寂聴 99年生きて思うこと』(発行:2022「瀬戸内寂聴 99年生きて思うこと」製作委員会、発売:朝日新聞出版)は1,500円(税込み)。「撮影日記」、巻頭の写真集、「書斎の変遷」「忘れがたいことば」「年表」なども収める。映画の上映館をはじめ、全国の書店、ASA(朝日新聞販売所)で販売中
書籍『瀬戸内寂聴 99年生きて思うこと』(発行:2022「瀬戸内寂聴 99年生きて思うこと」製作委員会、発売:朝日新聞出版)は1,500円(税込み)。「撮影日記」、巻頭の写真集、「書斎の変遷」「忘れがたいことば」「年表」なども収める。映画の上映館をはじめ、全国の書店、ASA(朝日新聞販売所)で販売中

◇朝日新聞出版