(1)観察せよ、タイプ別に備えよ

 したがって、上司対策の1つ目のポイントは「上司をよく観察すること」です。どの上司でも同じように対応するのではいけません。上司のタイプによって報告の頻度(回数)や方法(口頭を好むか資料を好むか。簡素な資料を好むか詳細な資料を好むか)を変えてみてください。

 優秀な上司はむしろ部下のタイプ別に合わせてくれると思いますが、そこまでは期待しすぎでしょう。ただし、あなたが上司の立場になったならば、部下に余計な気を使わせないように自分を律すると同時に、可能な範囲で部下のタイプによる仕事の進め方の特徴を見極めましょう。

(2)上司都合でものを考えよ

 上司をよく観察することの延長線上にあるのが、「上司都合でものを考える」ことです。あなたの立場ではなく、上司の立場だったとしたら、いつ、どのような報告が欲しいですか? あなたの上司である課長が先日部長に呼ばれていたのはなんの件だったでしょうか? 上司は他にどんな懸案事項を抱えているのでしょうか? そうしたことを想像することが、適切なタイミングと内容で報告を上げられることに繋がり、決裁の一発クリアが可能となるのです。

(3)上司の上司にも気を配れ

 上司都合で考えれば必然的に、上司の上司に注意を向けることになります。あなたが課長の顔色をうかがっているのと同じように、課長もその上司の部長の顔色をうかがっているのですから。課長がこだわるポイントは、実は部長の好みや意向を踏まえたものだったりします。

(4)冗談をいえ、友人たれ

 上司も一人の人間。人として慕われればうれしいに違いありません。上司からすれば、友情を感じているあなたに対しては、単なる歯車の一つとばかりに理不尽な業務指示や配慮を欠く行動をできないはずなのです。あなたとしても、よほどのことがない限り、その上司と冗談が言えるくらいの人間関係を構築して友人となることを目指してください。

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単なるイエスマンではだめ