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Q:音楽系イベントが再開し始めました。ライブは恒例行事でしたが、「行く行く~」と気軽に決められません。この2年間友人と話すこともご飯を食べることもしていません。行って感染してしんどい思いするのも嫌。感染者が多かった頃は諦めることができましたが、「行くか行かないか」ぐるぐる考えては、頭と心がすり減ります。(女性/無職/37歳/おひつじ座)
A:怒らないで読んでいただきたいんですが、この2、3年で「老けた」人はすごく多いと思います。僕自身もそうです。精神的な意味で老けた。
気軽に出かけたり、ライブに行こうという気持ちが起こらなくなったり。老けるというのは一種の防衛です。どういうことかというと「望まない」ということ。
何かを望むのはすごくつらいことでもあります。本当は楽しみたいし人と会いたい気持ちがあっても、それが叶わないとかやっぱりだめになりました、という状況になるとすごくつらい。
それに対する防衛として「望んでもしょうがない」、と精神的に老けることで思いを封印する。人って本当に不思議だけど、そういう働きがあると思うんですよね。
「行ってもたいして面白いわけがない」と思い込んで、思いを封印してしまう。一度そうなると正当化する理由は次から次へと出てきます。「もう自分もこの年齢だし、生き方を変えたほうがいいんじゃないか」とか。でも僕はこのご相談をいただいた時に、「行った方がいいんじゃない? きっと楽しいよ」と思ってしまいました。
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