6月29日に4thアルバム「Made in」を発売するKing & PrinceがAERAに登場した。AERA 2022年6月20日号から。
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「レコーディングも一発録りでいけるぐらいにしたい」(平野紫耀)
これからの目標を尋ねたときの答えだ。いろんなことをそつなくこなす彼らだが、「まだ全然足りてない」と平野は言う。彼らが目指す頂は果てしなく高い。
デビューして丸4年、ジャニーズJr.時代から切磋琢磨してきた仲の良さは変わらない。しかし、アーティストとしては柔軟に、貪欲(どんよく)に、「新たなKing & Prince」を更新し続けている。
6月29日発売の4thアルバムではヒップホップに挑戦。「俺たちがNo.1だ!ついて来い!」と宣言するような全員のラップと、圧巻のダンスを披露した「ichiban」は、MVをYouTubeで公開すると、すぐに100万回再生を超え、海外ファンからも絶賛コメントが相次いだ。
しかし、考えは堅実だ。「一人一人ティアラ(ファンの呼称)を大事にすることで見える景色を広げていければ」と神宮寺が言えば、「目の前のことに一生懸命に取り組むだけ。その積み重ねしかない」と永瀬廉が重ねる。
アルバムには、彼らが「今までと現在地、これから」をテーマに作詞作曲した楽曲も収録している。全員がテーマに沿って文章を書き、高橋海人が「ティアラに寄り添う」歌詞にまとめ上げた。
「大変でしたけど、意外な人が意外なことを書いたり、メンバーの新たな一面を知ることができて楽しかったです。ここは誰の歌詞かなと、想像して楽しんで聴いてもらいたいですね」(高橋)
曲のタイトルは「Dream in」。彼らがティアラと見る大きな夢は、まだまだ始まったばかりだ。(ライター・大道絵里子)
※AERA 2022年6月20日号より抜粋