■大場正明(映画評論家)
評価:★★★★
架空の設定を日常であるかのように描くドラマにしっかりとした説得力があるため、異様にリアルな悪夢を見ているような気持ちになる。想像をかき立て、自由な解釈の余地を残す見事に抑制された演出と演技が素晴らしい。
■LiLiCo(映画コメンテーター)
評価:★★★★
こうした制度に流されやすい人は日本にたくさんいそう。長生きすると迷惑と。とんでもない! せつなくて心が痛かった。日本の死に対する考え方が独特。このプランに魅力を感じないよう、今から健康にハツラツと生きます!
■わたなべりんたろう(映画ライター)
評価:★★★
現状から推察すると、残念ながら日本の未来を的確に描写。だからSFというよりも限りなく明日にでも起こりうる日常を描いて秀逸。ただ、システムに反逆するのがあまりにも遅すぎて、日本人の国民性だとしても歯痒い。
(構成/長沢明[+code])
※週刊朝日 2022年6月24日号