林:澪ちゃんが恋するシーンもかわいかった。でも彼氏の赤い口紅が気になる(笑)。「大丈夫か? この人ふつうじゃない」ってあの赤い口紅で思うのは私だけかしら。
小芝:その感想は初めていただきました(笑)。韓流アイドルをイメージしたメイクみたいです。
林:ああ、なるほど。それで口紅塗ったりして韓流っぽくしたんですね。ところで小芝さんはこれで主演何作目なんですか。
小芝:実はこの作品のシーズン1が、民放では初めて連ドラの主演をさせていただいた作品なんです。そこから主演とかヒロインのお話をいただけるようになりました。
林:主演の映画となると責任重大ですよね。いろいろプロモーションもやらなきゃいけないし。
小芝:映画化も視聴者の方にドラマを愛していただいたからなので、その期待を裏切らないようにというプレッシャーと、興行収入とか数字的なことがちょっとコワくて……。
林:数字として出てきますもんね。
小芝:はい、そうなんです。妖怪さんがまだいっぱいいるから、シリーズ化できるなと思ってて、そのためにはこの映画の成績が大事だろうなと思って。
林:気にすることないですよ。私も本を出すと売れ行きが気になるけど、売れたら私の手柄、売れなかったら出版社が広告をちゃんとやってくれなかったからだと思って、人のせいにしちゃうから(笑)。
小芝:(手をたたいて)アハハハ。
林:いちいち気にしないで、ド~ンとかまえていてくださいよ。映画って、ちょっと火がつくと、ネズミ花火みたいにクルクル回りながらあちこちに動いていくじゃないですか。ああなるといいですね。
小芝:映画館の前を通った人がこのポスターを見て、「何これ、おもしろそう。今度見に来よう」と思ってくれたらいいなと思ってます。
林:劇中で「ツルツル化現象」って言葉で表現されてますけど、若者の何とも言えない下向き現象についても、親子で話し合ってくれるといいですよね。
小芝:そうですね。
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(構成/本誌・唐澤俊介 編集協力/一木俊雄)
※週刊朝日 2022年6月24日号より抜粋