消防庁の報告によると、すでに東京都内では6月最後の週末の2日間(25日と26日)で200人以上が熱中症で病院に救急搬送されています。両日ともに50代以上の搬送が多く、埼玉県と三重県では90代の男性2名が死亡し、熱中症が原因と思われると報じられています。

写真はイメージ(GettyImages)
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 実は、熱中症による救急搬送者数は、梅雨明け前よりも梅雨明け後の方が多くなることが「熱中症による救急搬送者数に関するデータ」より報告されています。2019年の梅雨明け前後の1週間での救急搬送者数を比較したところ、関東甲信地方では約4.4倍、東海地方では約4.3倍、近畿地方では約3.4倍も救急搬送者数が増えていたというのです。

 6月末から7月初めにかけての天気予報を見ると、東京ではしばらく最高気温が35度前後の、晴れや曇りの天気が続きそうです。そんな環境下での、コロナ対策としてのマスクの着用は、身体への負担を大きくし、熱中症のリスクを高める要因の一つとなるでしょう。厚生労働省も、高温多湿の環境下でのマスクの着用は熱中症のリスクを高めるとして、特に屋外での活動においては「マスクを外す」ことを呼びかけているものの、依然としてほとんどの方がマスクを着用しているように見受けられます。

「暑熱順化」できていない中での、炎天下でのマスクの着用をし、用事を済ませて出歩いてしまった梅雨明け直前の週末、夕方には吐き気が出現し、帰宅するなり寝込んでしまいました。人混みでないところや、外ではなるべくマスクを外してはいたものの、マスク着用時は息苦しく熱が体内にこもる感じがしたので、こんな暑さの中でもルールだといい、マスクを強要されるのであれば、外出はなるべく避けようと個人的には感じてしまう出来事になりました。

 最後に、外来現場で気になるのが「インフルエンザ」の流行です。立川市内の小学校で、インフルエンザによる学年閉鎖になったことが6月22日に発表され、ニュースなどでも大きく報じられたので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。

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勤務先のクリニックでもインフルエンザが