ただ、神田アナは自身の視点が少し世間とズレていることを認識しているようで、過去のインタビューでは、あえてその「ズレ」を真面目に言うことで芸人がツッコんで面白くなる、と自らのバラエティーでの立ち位置を分析していた。与えられた役割をきっちり理解しているところも、仕事が途切れない要因だろう。
「昨年5月放送のバラエティー番組で、神田アナが進行役となり、NHK時代の先輩である登坂淳一アナが芸能人たちと紙飛行機対決を行ったときのこと。『子供の頃はよく作った』と自信満々だった登坂ですが、全く記録が伸びず失敗。登坂は『カメラに背を向けて投げられなかった』という理由で、利き手の左ではなく右で投げてしまったと主張しましたが、これに神田は『そういうところなんですよね。登坂さんがいまいちハネないのは』とダメ出ししてました。突っ込んでオチをつけるだけでなく、突っ込みの内容を見ると制作側の意図も読み取れるような人なのでしょう。さまざまなジャンルで活躍できるのはキャラや知性だけでなく、そうした能力も持ち合わせているからこそだと思います」(同)
■SNS投稿は日村にそっくり!?
神田アナが人気を集めるもうひとつの要素が、夫である日村の存在だ。バナナマンの好感度は安定しており、炎上やスキャンダルもほぼない。夫とのエピソードは神田アナのタレントイメージにもプラスに作用しているようだ。女性週刊誌の芸能担当記者は言う。
「GWに日村さんと2人旅に出かけた様子をSNSに投稿していましたが、神田さんの幸せそうな表情に好意的なコメントばかりでした。また、よく食事シーンも投稿しているんですが、食べっぷりの良さに『旦那さんにそっくり』と指摘されることもたびたび。バラエティーでは夫婦エピソードも多く、以前、出演したバラエティー番組で『塩と砂糖を間違えたことに気付いても料理を続ける』と明かし、日村さんも全部おいしいと言ってくれたと語っていました。塩と砂糖を間違えるだけなら単なる料理エピソードですが、そこに日村さんの反応が加わることで、より興味深い話になるんです」