結果は約3時間後に出るとのことなので、ホテルに移動して、待つ。
初日に宿泊したのは、仁川空港から車で5分ほどのところにある「パラダイスシティ」。東京ドーム約7個分の広大な敷地に韓国最大級のカジノ、プール、クラブ、屋内型テーマパークなどを有した統合型リゾートで、Netflixの人気番組「脱出おひとり島」やドラマ「私の解放日誌」のロケ地にもなっている。以前はカジノ目当ての外国人宿泊客が多かったとのことだが、現在はホテルの敷地内でバカンスを楽しむ“ホカンス”需要が高まり、韓国国内のカップルやファミリーに大人気。宿泊客の数はコロナ前から倍増したという。
部屋にこもるにはもったいない豪華すぎる施設だが、検査の結果が出るまでは外に出るのを控えなくてはいけない。廊下の窓からは、プールで遊んでいる人たちの楽しそうな姿が見えた。予定より少し遅れて午後8時半頃、視察旅行の参加者全員に「陰性」が通知された。これで心置きなく、施設内を見て回ることができる。
2年半ぶりの韓国。いま、韓国を目指す観光客にとってネックになるのは、ビザの取得と、入国後のPCR検査で陽性だった場合、7日間の隔離措置を取らなければならないということだろう。入国前後2回の検査義務には国内からも不満の声が上がっているという。
(執筆・写真 土田理奈/omo!)