7月19日17時すぎ、フィギュアスケート男子の羽生結弦(27)が東京都内で会見を開き、競技者としての第一線から退くことを表明し、プロに転向する決意を明らかにした。
週刊誌AERAでは、これまで数回にわたって表紙に登場した羽生。2014年11月10日号では、ソチ五輪金メダルを含め、好調を続けるなかで表紙を飾った羽生だが、インタビューでは「去年と同じ自分ではいたくない。今年の自分で勝ちにいきます」と、勝ちにこだわっていた。
19日の会見でも、こう語った。
「これからは自分のことを認めつつ、自分の弱さと過去の自分とも戦い続けながら、これからも滑っていきたい」
ここでは、2014年11月10日号からインタビューを紹介する。
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自らを何かに例えるなら、「漫画やアニメに出てくる熱血系のアスリート」。カナダのトロントに練習拠点を置くのも、競技に専念するためだ。
「ナイアガラの滝が近いけど行ってない。ダウンタウンも。他のことに体力を使うよりこういう生活のほうがいいんです」
だが、ソチ五輪で日本男子フィギュアに初の金メダルをもたらした19歳を世間が放っておくわけがない。取材やイベントでたびたび帰国。表紙撮影の日も、朝から分刻みのスケジュールをこなした。
「正直、戸惑いはあります」
と言いつつ、カメラを向けられると、
「もう少し顔を上げますか?」