Q:減ってきた毛量を増やすにはどうすればいい?

 健康な髪を育むためには、外側からのケアに加え、体の内側からもアプローチすることが大切です。薄毛などの髪の悩みは遺伝や生活習慣などの環境因子が関係しているとされます。特に女性の薄毛の原因は、栄養不足を伴っている場合が多いといえます。

 中でも不足しているのは、亜鉛や鉄などのミネラルです。亜鉛は、髪の成長に欠かせない重要な栄養素の一つ。また、細胞に酸素を運ぶ鉄は、頭皮の健康維持やハリのある髪をつくるために欠かせません。女性は毎月の月経で鉄を失っている上に、外食や加工食品中心の食事などで、鉄や亜鉛が不足しがちです。

 内側からのケアとして、「意識して食材の種類を多く摂る」「鉄や亜鉛を多く含む食材を摂る」ことを心がけましょう。また、コレステロールは細胞膜を強くし、女性ホルモンをつくる原料でもあるため、コレステロール値が低過ぎるのもよくありません。必要な脂質はしっかりと摂るようにしましょう。あくまでも基本は食事から。サプリメントは補助的に取り入れましょう。

 外側からのケアとしては頭皮環境を整えることが大事です。頭皮が硬いと血流が滞りがちになり、毛母細胞に栄養や酸素が十分に行きわたらず、髪の老化を進める原因になってしまいます。シャンプーをする時やお風呂に浸かっている時に、頭皮マッサージをして血行を促しましょう。また、ストレスをため込まないようリラックスする時間をもつ、ウォーキングなど適度な運動をする、十分な睡眠を確保するなども、ホルモンの分泌をサポートすることにつながります。

Q:女性と男性で薄毛の特徴は異なる?

 男性の場合は頭頂部やM字部分が薄毛になりやすいのに対し、女性の場合は頭頂部を中心に全体的に毛量が少なくなるのが特徴です。脱毛症状は男性ほど激しく進行しませんが、抜け毛が多く、髪が細くなったように感じたら生活習慣の改善に加え、女性向けの発毛剤を使ってみるのも一案です。購入する際は、女性の壮年性脱毛症の改善に有効として日本皮膚科学会の診療ガイドラインでも推奨されている「ミノキシジル」が配合されている物を選ぶとよいでしょう。

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白髪は鉄分の補給などで、減らせる場合も