そんな中で見つけたのが、私が書いた初心者向けの積み立て投資本。それを読み「少額でもいいので今から投資を始め、コツコツ増やしていくことが、今の私にできる一番の副業」だと感じたそう。そして、積み立て投資をコツコツすることが、生き方をコントロールできる道筋を作ると考えたそうです。「私の人生を自分でコントロールできるようになりたい。少しお力添えをしてほしい」。節約に疲れたという言葉を発していた人と思えない前向きさです。
あとで聞くと、「節約に疲れた」というのは、今の家計のどこを節約して良いかはもう自分では見つけられなかったし、節約したお金をコツコツ貯金しても、さほど貯まらないだろうとしか思えずに出た言葉だとのこと。
結局、彼女はお子さんと一緒に私のところに通い、お子さんを思って加入していた過剰な生命保険を見直したり、洋服代や外出時のお金の使い方など細かい支出を見直したりして、毎月5000円を積み立てて運用することができるようになりました。他に生活防衛資金として、1万円を貯金しています。預貯金や運用に回す金額を、お子さん用の積立貯金の3万円と合わせて4万5000円にまで増やせたのです。