社会問題の一つにもなっている、シングルマザーの貧困。給与が高い仕事につきにくい、子どもが成人するまで養育費をきちんと受け取れる保証がない等のネガティブな要素もありますが、一番大切なのは「自分の人生を自分でコントロールしたい」という意志と、“ポジティブさ”ではないでしょうか。(家計再生コンサルタント 横山光昭)
■ポジティブに取り組むと、家計改善がうまくいく理由
何事においてもポジティブに取り組む方は、成果が上がりやすい傾向があると思いますが、これは家計を改善する場合も同様。ダメな点を悲観して落ち込むのではなく、ダメな点と向き合って「では、どうしたら改善させられるか」を考え、自分のできる範囲で行動に移していく。「うまくいかなかったらどうしよう」ではなく、「うまくいくはず!」という前向きな気持ちで取り組むため、少しの改善が家計全体に良い影響を及ぼしていくのです。
このような家計改善の取り組みができると、半年、1年と経過していくうちに、家計はかなり変わります。収入を増やせるようになったり、支出を絞れるようになったり、運用を始めて成果を実感し始めていたり。お金を貯めるための3要素「収入を増やす」「支出をコントロールする」「すぐ使わないお金を運用する」に自然と取り組めているのです。
こうした家計改善ができれば、その後の家計は簡単に揺るぎません。しっかりと備え、先を見通しながらお金を使うので、強い家計となっているからです。