■養育費がなくなっても、自分の収入だけで暮らせる家計づくりを

 その後しばらくたち、お子さんが3歳半になった今もそれは継続していて、少しずつですが増やせています。貯金するよりも効率が良いと感じられたのか、今では子ども用の積立貯金の金額を減らし、毎月2万円を積み立て投資しています。生活防衛資金はそのままで継続して貯めています。

 お子さんが小学生に上がるころには、今の職場で働き方を変えてもらうか、転職をして、収入増を狙う予定です。そうして養育費がなくなっても、自分の収入だけで暮らせる家計づくりを、着々と進めているのです。

 シングルマザーの貧困等が問題視されることがあります。Mさんは養育費が途切れることなく入り、収入も少ないながらも安定していたという恵まれた面もあったのでしょうが、状況次第ではシングルマザーの問題に直面していたかもしれません。前向きな気持ち、姿勢、これだけですべてが解決されるわけではないでしょうが、後ろ向きでいるよりいろいろなものを味方につけていくことができるでしょう。苦しい状況にある方はそれを訴えることももちろん大切ですが、日々の中では前向きさ、ポジティブさも大切にし、前進していただけたらと思っています。

横山光昭 家計再生コンサルタント
よこやま・みつあき/家計再生コンサルタント、株式会社マイエフピー代表。お金の使い方そのものを改善する独自の家計再生プログラムで、これまで1万人以上の赤字家計を再生。書籍・雑誌への執筆、講演も多数。著書は55万部を超える『はじめての人のための3000円投資生活』や『年収200万円からの貯金生活宣言』を代表作とし、著作は累計270万部となる。また、お金の悩みが相談できる店舗を展開するmirai talk株式会社の取締役共同代表も務める。

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