【マラソン】
エチオピアのアベベ・ビキラはローマ五輪に続き、世界新記録で2連覇を果たした。ローマでは裸足で走り、東京ではレースの1カ月前に虫垂炎の手術を受けたという伝説的エピソードを持つ。
円谷幸吉は銅メダルを獲得し、陸上日本勢の唯一のメダルとなった。
今大会は、早稲田大出身で箱根駅伝の元エース、大迫傑が注目を集める。
【柔道】
柔道が初めて正式競技となり、猪熊功は重量級で金メダルを獲得した。
日本はお家芸・柔道の全階級制覇を目標としていたが、無差別級でオランダのアントン・ヘーシンクが優勝し、夢破れた。
今大会、男子66キロ級と女子52キロ級で「兄妹金メダル」を狙うのが、阿部一二三と妹の詩。互いに支え合う仲むつまじい姿も人気だ。
(文/本誌・大谷百合絵)
※週刊朝日 2021年7月30日号