秋篠宮家の長女、眞子さま(29)との結婚が暗礁に乗り上げた小室圭さん(29)。国民の大反発を乗り越えて王族と結婚した好例として引き合いに出されるのが、ノルウェーのメッテ王妃だ。
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実はノルウェー王室は「お騒がせロイヤル」の宝庫。恋人と怪しげな商売に手を出し批判を浴びた王女もいる。「お相手」問題で批判を受けながらも国民人気の落ちないノルウェー王室と敬愛を失いかねない危機にある日本の皇室。二つのロイヤルの決定的な違いを専門家が明かす。
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「君は、いまの皇室をどう思うんだ」
記者が夜回りに行くたびに、皇室医務主管をにあった金澤一郎氏(故人)は、何度もそうたずねてきた。皇室やそれを支える幹部らは、「人びとが皇室に対して何を思っているのか」を、熱心にくみ取ろうとしていた。
平成から令和に移り、コロナ禍で公務はオンラインがスタンダートとなった。皇室が人びとの手を握りしめ、同じ目線で相手の表情や体温を感じる機会は、ほぼなくなった。皇室と国民の間には再び、菊のカーテンがひかれてしまった。
眞子さまの結婚問題で、国民の怒りは一向におさまらない。天皇や皇族方に仕えていた人物は、こう話す。
「悲しいことだが、いまの皇室は、国民の失望や怒りに対して向き合っているといえるのだろうか。国民の目を見て話し合おう、という『心』を皇室や宮内庁から感じることが出来ない。人びとの批判がやまないのは、人びとがそう、感じているからではないでしょうか」
いまの皇室と同じように、多くの国民が結婚にNOを突きつけ、結婚式のボイコットさえ呼びかけられたどん底の状態から国民の信頼を勝ち得た王室がある。
王室人気の高いことで知られる北欧、ノルウェーだ。ハラルド5世国王(84)の長男、ホーコン皇太子(47)の妻メッテ・マーリット皇太子妃(47)をめぐり、スキャンダルがさまざま巻き起こった。
皇太子は96年にノルウェー南部のロックフェスティバルでメッテ・マーリットさんと出会う。当時、彼女は息子のマリウス君を妊娠中。前夫との離婚後、ウエートレスや農家のアルバイトで生計を立てていた。