キャンパスの外観(写真/近畿大学提供。施設はイメージ)
キャンパスの外観(写真/近畿大学提供。施設はイメージ)

久夛良木:バラエティーに富んだ多様性のあるキャンパスだからこそ、学問だけにとどまらないチャレンジができます。他学部の教員からも学ぶことができるため、幅広い専門領域をカバーできるのは、総合大ならではです。

夏野:その環境を有意義に使ってほしいですよね。

久夛良木:若い人の脳はスポンジのようなもので、あらゆるものを吸収できる。大学では自分で能動的に動いて知識を高めたり、友人とのネットワークを広げてほしい。ところが、ここに至るまでの大学受験で知識を詰め込んだ反動なのか、4年間を何となく無為に過ごしてしまう学生もいるようです。ただ大学に籍を置いているだけでは意味がないのに。

夏野:10代後半から20代というのは、精神的にも体力的にも一番無理がきく時期。その時期にだらけてしまうことのマイナスはとても大きいし、情報学部で一石を投じたいと思っています。だからこそ、4年間遊んで暮らそうと思っている学生にだけは来てほしくないです。

(構成/編集部・福井しほ)

※AERA 2021年4月19日号より抜粋

著者プロフィールを見る
福井しほ

福井しほ

大阪生まれ、大阪育ち。

福井しほの記事一覧はこちら