——弁護士だけでなく、昨年からつくば市議会議員も務めていますね

 昨年、新型コロナウイルス感染症の流行を機に、東京都千代田区から地元の茨城県つくば市に移住しました。その際、千代田区に比べて、つくば市の公立保育所は保護者の負担が重いと感じ、制度的なギャップを解決したいと思って出馬しました。

——選挙の際「仕事と育児を犠牲にしない」を方針の一つにしていたことが印象的でした

 出馬の際、一市民が選挙に出ることのハードルの高さを感じました。街を変えたいと思っても、多くの人は仕事や育児を犠牲にしてまでやりたいとは思いません。私もそのスタンスだったので、仕事や育児の合間で、自分が効果的だと思うことに絞って選挙活動を行おうと思いました。私の当選によって、このようなやり方もあると多くの方に知ってもらえたらいいなと思います。

——現在、将来について迷っている学生や就活中の学生に、メッセージをお願いします

 もし自分が進もうとしている道に対して違和感を抱いたら、その感覚に素直になっていいと思います。世間体などを気にして将来を決めるときっと後悔します。自分が本当にやりたいことをきちんと立ち止まって考えて、これだと思ったらどんどん挑戦してほしいです。

■夫婦で話し合いベストなバランスを

——つくば市議会議員として、子育て支援制度改善も推進しています。ご自身も2児の母親ですが、家事育児はご夫婦でどのように分担していますか

 うちは家事育児を夫と半々で分担しています。私の兄が積極的に家事育児をする人なので、兄が家事育児に取り組む姿を夫に度々見せて分担の意識を持ってもらうようにしました。また夫とは同じ職場で働いていたことがあるので、誰よりも私の仕事への熱量を理解し、能力を買ってくれています。そのため、家事育児の分担によって私が働きやすい環境を整えることにも意欲的でいてくれています。

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