ペットはもはや大事な家族。読者とペットの愛おしい日常のひとコマをお届けします。今回の主役は、文鳥のペコちゃんとポコちゃんです。
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シナモン文鳥のペコとシルバー文鳥のポコです。大好きな曲「花のワルツ」に合わせてヒョイヒョイとジャンプ。踊っています。
結婚後10年以上、文鳥との生活が続いていたのですが、海外赴任などがあり、しばらく離れていました。
5年前、65歳になったときふっと思ったのです。また文鳥と暮らしたいなと。
夫も賛成してくれ、文鳥を再び家族に迎えようと、デパートの中にあるペットショップに行きました。
飼育かごをのぞくと、産毛が白っぽいのと茶色の2羽のヒナが寄り添うように眠っています。係の人にどちらにしますかと聞かれ、決めかねているとき思ったのです。残った1羽はどうなるんだろう……。
すると隣にいた夫が私の心を見透かしてか、「買っちゃえば、どっちも」。その一言で決まり。ポコとペコはその日からうちの子、というより孫みたいなものです。
わが家はほぼ一日中ラジオをつけっぱなしで、時折、音楽のCDもかけます。
鳥かごはラジオの近くにあるのですが、あるとき気付きました。音楽になると、なぜか2羽でジャンプするのです。室内で放すと、いつもスピーカーの前に来て、私が聴いているCDに合わせてダンスするのです。
この子たちには特別な才能があるんじゃないかと思ってしまうのは、親ばか?
コロナ禍で家にいるときは、気持ちが上向くようなワルツをよく聴きます。ポコとペコのダンスを眺めながら、あのとき2羽一緒にうちの子にしてよかったとつくづく思います。(東京都荒川区/70歳/自営業)
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※週刊朝日 2022年7月15日号