華やかな彩の花たちは、私たちを元気にしてくれます。

そんな中、ブルーの花の色は、私たちの心を落ち着かせ、なぜかほっとさせてくれます。どこまでも続くさわやかな青空や、深く生命力を感じさせる海、やさしく私たちを守り包み込む水の色をよびおこすのでしょうか?

「オオイヌノフグリ」「ブルースター」「忘れな草」「ムスカリ」「矢車菊」 「ブルーデージー」「セージ」などを思い浮かべた方もいらっしゃるのではないでしょうか?本日は、春から初夏にかけて咲く、優しい青の花をいくつか見ていきましょう。

近年大人気のネモフィラ。英語では「Baby blue eyes(赤ちゃんの青い瞳)」
近年大人気のネモフィラ。英語では「Baby blue eyes(赤ちゃんの青い瞳)」
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デルフィニウム

薄いブルーから濃いブルーまで、様々な色が楽しめます。花の名の由来は、もともとは、蕾の形が、イルカににていることから、ギリシャ語のDelphisが由来となっています。

デルフィニウムには丈が高く鈴なりになる品種もあり、大海原を飛び跳ねのびのび泳ぐイルカのようなイメージとも重なります。ウェディングでも人気の花です。ご家庭でいけるにも植えるにも手に入りやすいお花です。

デルフィニウム 
デルフィニウム 

ツルハナシノブ(フロックス ディバリカータ ブルーパフューム)

北アメリカからカナダに広く分布しているフロックスディバリカータ種。宿根草(耐寒性多年草)で冬期常緑~半常緑種、ハナシノブ科です。花期は春から初夏。日本では「ツルハナシノブ」で流通していることも多いようです。ツルハナシノブの種類には、「フロックス ストロニフェラ」という花弁に丸みがあり、つるののびるタイプもありこちらも人気です。

本日おすすめする「フロックス ディバリカータ ブルーパフューム」の花の最大の特徴は、石鹸にも似た淡い香りです。嗅覚は、もっとも原始的な感覚ですので、香りは心を落ち着かせるのに、一役かってくれます。また、このお花、育てやすいので初心者の方にもおすすめというのもよいですね。

引用:おぎはら植物園

ツルハナシノブ(フロックス ディバリカータ)
ツルハナシノブ(フロックス ディバリカータ)

ブルーポピー

学名はメコノプシス。「ヒマラヤの青いケシ」「天上の妖精」ともいわれています。

ブルーポピー(青いケシ)は、春まきとされますが、秋にまいて15℃くらいで越冬すると、夏越ししやすいという説もあるそうです。もともと涼しい高山の植物ですので、夏の暑さやムレは大敵です。風通しのよい半日陰、屋内の半日陰で管理します。中級者向けとのことですが、開花した時の、花の色は格別でしょうね。澄んだ氷や雪解け水のようなアイスブルー、山々や空の青、すべてを映しこんだ美しさなのではないでしょうか?

これからの季節は「つゆ草」や「紫陽花」も綺麗な青い花を咲かせてくれます。

色に注目して、青やネイビー、紫の花を見つけたら、この花はなんて名前かなと調べることも面白いですね。また、その花から発想を飛ばして広がる世界を楽しむことも粋ですね。古来より日本人の文化には、俳句、生け花、庭園、料理など様々なものに季節を取り入れたり、見立てたりしてイメージを使って発想を飛ばしてきました。

人類が今までになかった試練に面しています。そのような中でも、日々の生活や人間関係について、様々な視点から楽しみや喜びを見いだせる、そんな力も私たち人間のもつ強さやたくましさですね。どうぞ今まで以上の知恵と工夫で、健やかにGWをお過ごしください。