チャンミン:大きな会場にファンの皆さんを集めて終わり、とはしたくなかったんですよね。今回、たくさんのファンの方と再会できたことに何より感謝しています。友達でさえ、何年も会えなかったら関係を続けるのが難しいのに、日本のファンの方々は変わらず、無条件の愛を与えてくれて、応援してくれているじゃないですか。それは「愛」そのものですし、僕たちは恵まれているなと思いました。
ユンホ:イベントでは、以前のように声を出して応援することもできなくて、もどかしい気持ちにもなったと思うんです。でも、マスクをしていても皆さんの表情はちゃんと見えましたし、歓声をあげなくても、みなさんの感情はストレートに伝わってきた。最後の挨拶で僕たちが会場を回った時にも、黙ったまま目に感情を込めて、手を振ってくださるんです。皆さんが作り出す空気がすごく心地よくて、「東方神起のステージは温かいな」と改めて感じました。こういう経験はあまりできないので、特別な気持ちになりましたね。
――デビューから18年。長い間、仕事に対するモチベーションを保ち続けるのは簡単なことではない。だが、フィジカルもパフォーマンスも進化している姿を見ると、いまだステージに対する情熱の種はふつふつと燃えているように見える。
その喜びがあるから
ユンホ:僕は自分が好きなことを仕事にしているじゃないですか。そういう人って、実はなかなかいないと思うんです。感謝しながら仕事をしなければいけないと思いますし、さらに、僕たちはたくさんの人の愛を受けて、たくさんの人に支えてもらっている。そういう僕たちの周りにいる人たちへの責任感がどんどん強くなって、原動力になっているのではないかと思います。“東方神起”は、二人じゃないんです。もちろんプレーヤーとしては、僕とチャンミンの二人なんだけれども、ファンの皆さんやスタッフ、みんなが“東方神起”であり、みんなで東方神起を作っている。そういうことを、年を取るにつれてもっと強く感じるようになりました。正直、たまには落ち込んだり、休みたくなったりする時もあります。僕も人間だから。でも、ステージの上から、ファンの皆さんの笑顔を見ると、底知れない力が生まれてくる。そんな経験ができる人って、少ないじゃないですか。その喜びがあるからこの仕事を続けていくことができているんだと思います。
チャンミン:新人の時は「売れたい」「成功したい」という気持ちでやっていたとすれば、今は、ユンホの言うとおり、僕たち二人を見守ってくださり、応援してくださり、サポートしてくださっているファンの皆さんやスタッフ、みんなと一緒に生きるためにやっている。みんなで“東方神起”を動かしている。そんな感覚のような気がします。
――自分たちの欲だけでは、ここまで来られなかった?
チャンミン:そうですね。絶対に。