●はじまりは夏休みの暇つぶし

 私が投資をはじめたのは、大学3年生のときでした。

 大学の夏休みは、8~9月にかけて2ヵ月くらいあります。

 その間、「なにか新しいことをはじめてみよう」と思い、ふと頭に浮かんだのが、たまたま「投資」だったのです。

 とても軽いノリだったのですが、これが人生のターニングポイントになりました。

 とはいえ、当時は投資の知識がほとんどありませんでした。

 映画やマンガの一場面でみたくらいの知識しかなく、「大金を動かして、なんだかカッコよさそうだな」という漠然とした印象でした。

 そうやって、夏休みの暇つぶし程度の感覚で、「うまくいけばお金も増えて一石二鳥じゃん!」と、のん気に考えていたのです。(これが仇あだとなって、のちに痛い目にあいます……)

 投資といっても、具体的になにをどうすればいいのか、まったくわかりません。

 本当に“投資知識ゼロ”だったのです。

 インターネットでいろいろと調べるところから、手探り状態でスタートしたのでした。

●知識ゼロでFX取引にチャレンジ

 投資といっても、たくさんの種類があることも、まったく知りませんでした。

 調べてみると、株式のほかにも、個人向け国債・社債、投資信託、ETF(上場投資信託)、REIT(不動産投資信託)、金、先物取引、FX(外国為替証拠金取引)などたくさんあることがわかりました。

 そのなかから、私は「少額から投資できる」という理由でFXを選びました。

 でも、FXがどういうものなのか、ぜんぜん知りません。

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