
■身近にさりげなく 贈る楽しみも感じられるクリスマスリース
日々の暮らしの中にほんの少しでも植物があると、ほっとしますね。私の店やアトリエには毎日、小さなお花屋さん「suuka」のお花があり、日々癒されたり励まされたりしています。「suuka」があるのは御所の北側辺り、京町家の姿も残る住宅街の路地。お花を身近にさりげなく、暮らしの中に季節感を取り入れて楽しんでいただけたらと、花束にはいつも手書きのお花の名前のメモがそっと添えられています。初めて知る植物の名前には、いつもワクワクしてしまいます。
12月に入ると必ずお願いしているのが、クリスマスリースです。今回のリースには、サツマスギ、ブルーアイス、ユーカリポプラス、野バラの実、グロボラスが使われ、長く飾って植物の色や香りの変化も楽しんでいきたくなります。玄関や部屋に飾ったり、贈り物にもぴったりです。

■京都の貼箱職人が手掛ける ジュエリーボックス
さて、贈り物と言えば、ラッピングやパッケージも大切にしたいですね。京都の山科で100年以上続く紙器メーカーの老舗「マルシゲ紙器」の四代目・大西景子さんが10年前に立ち上げられた「ボックスアンドニードル」。五条通りに面するビンテージビルディングの中の一室には、ラッピングペーパーや形も色も様々な貼箱がたくさん積まれていて、心が弾みます。イタリア、フランス、フィンランド、ネパールなど世界中から選び集めた紙を使って、職人さんがひとつひとつ手貼りで作っているのです。
クリスマスの贈り物にと選んだ箱は、ジュエリーボックス。箱の中は、6つの内箱に分けられ、どれを選ぶかは自由自在。迷いながら選ぶ楽しさに、時間を忘れ夢中になってしまいました。表はイタリアの木版画の紙、中の小箱の紙は幾何学や小花柄が愛らしいドイツのカルタプラ社製、細長い箱はイタリアのボタニカル柄のプリントペーパー。ジュエリーの他にとっておきの切手や文房具を納めてもいいですね。