●もう100万円貯蓄額を増やせれば 子どもを大学進学させても問題なし

 現在40歳で、公務員として働いているのですから、定年退職年齢の60歳まで現在の収入はキープできると推測します。すると、60歳までの20年間で4200万円が貯蓄できるはずです。現在、854万円の貯蓄がありますから、60歳時点の貯蓄額は合計5054万円になります。

 お子さんの進学プランが記載されていませんが、中学・高校を公立、大学を私立文系とすれば1人あたりの教育費は700万円前後、2人で1400万円となります。大学を理工系とした場合、1人あたり140万円、2人で280万円の教育費がプラスされます。理工系に進学されると合計で1680万円、金額を切り上げて約1700万円が教育費として出ていくでしょう。

 60歳までに準備できる金融資産額は5054万円ですから、約1700万円の教育費を差し引くと、残りは3354万円です。仮に高校から私立に進学したとすれば、1人あたり150万円教育費負担が増えることになるため、60歳時点での金融資産額は3054万円になります。

 この金額は年間210万円の貯蓄ができた場合の試算ですから、年間貯蓄額が180万円であれば、60歳時点では2454万円、同150万円であれば1854万円という試算になります。

 早期退職を希望しておられ、老後は田舎で家を買いたいとおっしゃっているものの、「何歳に」という希望の記載はありません。仮に60歳より前、あるいは60歳定年退職時に仕事を辞めて田舎に帰られるとすれば、少なくとも年間180万円、余裕を持ちたいなら210万円の貯蓄はしていただきたいものです。

 先の試算には退職金を考慮していませんが、公務員ですから相応の退職金を受け取ることができると推測します。そのお金の範囲内で田舎に家を購入されれば、先ほど試算した60歳時点での貯蓄額はそのまま老後の資金に回せるでしょう。

 現在の支出から推測すると、早期退職後の毎月の支出は10万~15万円で収まると考えられます。仮に15万円とした場合、年間180万円、年金を受け取ることができる65歳までの合計支出は900万円です。早期退職後は完全リタイアして働かなかったとしても、65歳時点の金融資産額は約1550万~2150万円(年間貯蓄額150万円のケースは除く)になるでしょう。

 これには車の買い替えを加えていませんが、複数回車を買い替えた(高額でなければ)としても、1000万~1500万円は残ると思われます。

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公務員なら定年後も働くとお得