■コーヒーを淹れる時間が待ち遠しい 金網細工のコーヒードリッパー
さて、スイーツを堪能した後は、お持ち帰りのマドレーヌをお供に、自宅でカフェタイム。コーヒーを淹れる道具には、愛着が湧くものをじっくり選び、揃えたいですね。私が愛用中の金網細工のコーヒードリッパーをご紹介します。
御所南エリアの堺町通に四代続く金網細工店「辻和金網」は、昭和8年の創業以来変わることなく、一つひとつ手づくりで道具を作られています。店内は作業場でもあり、家族三代で並んで手を動かされている姿や無駄のない美しい動きに見惚れてしまいます。「菊模様」と呼ばれる網目の整然とした美しさ、隅々まで細やかに心配りされた道具は、茶こしや焼網、とうふすくいなど家庭用からプロが使う業務用まで幅広く、様々なサイズや形が揃っていて、贈り物としても喜ばれています。ステンレスの土台に銅製のドリッパーをのせて使うコーヒードリッパーは、和モダンな雰囲気。コーヒーの旨味をしっかりと抽出できる円すい形が特徴で、プラスチックでは味わえない道具としての温かみも感じられます。経年変化による色の変化も楽しみのひとつ。コーヒーを淹れる時間が待ち遠しくなり、一生を共にしたくなるコーヒー道具です。
■雅な光沢 しなやかな風合い 大田巻のキーホルダー
今回ご紹介する秋を感じる雑貨は、くみひもの技法を使ったキーホルダーです。組紐(くみひも)とは、3つ以上の束を組み合わせることで構成されている紐のこと。古代縄文時代から使われていたそうです。この長い歴史の中で、茶道具、仏具、武具や着物の帯締めなどに組紐が盛んに使われてきましたが、暮らしの移り変わりと共に、組紐の使い方は、より身近に気軽に楽しめるものになってきています。宇治に本店がある「昇苑くみひも」の高台寺ショップ「SHOWEN」では、ストラップやチャーム、眼鏡に付けるグラスコードなど、男性も身に付けて楽しめる小物が並んでいます。中でも大きめの小田巻(おだまき)で出来た大田巻キーホルダーは、クレヨンをイメージした鮮やかな9色が揃っていて、いくつも並べて飾っても楽しく、おみやげとしても喜ばれそうです。