支配欲が強すぎて相手を愛するがゆえに、突然去られてしまうことを警戒している。それで、相手の言動に勝手に一喜一憂している状態なので、本人が一番、疲弊していき、暮らしが不機嫌な方向へ導かれていくことが一番、残念なことである。
こういうタイプの女性は「人には気持ちがある」かつ「人の気持ちは自分中心には動かせない」ということを理解することが難しいので、次第に「めんどうな女」になっていく。
もし、このタイプの女性と結婚しようと決意するならば、相当な覚悟が必要だ。
「白河の 清きに魚も 住みかねて もとの濁りの 田沼恋しき」(注)といった具合に、息が詰まる可能性があることをお伝えしておこう。
(注)田沼意次失脚後の寛政の改革時代。松平定信は緊縮型改革を行うが、改革は財政的に失敗、結果、田沼時代の資産を食いつぶした。そんな事情から世俗的な田沼時代を懐かしみ、この歌が流行したといわれている。
以上、彼女にプロポーズする前に「めんどくさい女」かどうかのチェックポイントを挙げてみた。
もし「該当したが、それでも彼女が大好きだ!」ということならば、全く止めない。これからの暮らしの幸運を祈るが、もし、躊躇する点があるならば、熟考する時間を設けることをお勧めしたい。
その根拠に、最後にこの言葉を添えて締めくくることにしよう。
「結婚へは歩け。離婚へは走れ」(ユダヤの格言)