先日、32歳の男性からため息混じりにこんな話を聞かされた。
「結婚を考えている彼女がいるんですけど、彼女がこう言ってきかないんです。
『入籍日は〇月〇日、披露宴会場は△△!』」
彼に詳細を伺うと以下のようになる。
入籍は付き合い始めた記念日を考えており、披露宴会場は彼女が子どもの時から憧れている有名ホテルという。彼はそのホテルで挙式することに関しては気にしていない。
ところが彼女の父親が昔気質な人で「結婚式→入籍→同居」を譲らない。これに加え、その式場が人気であるため、今年の□月▽日までは空きがなく、記念日の○月○日までに披露宴ができない問題で彼女(とその父親)に振り回されていたのである。彼は彼女との結婚に重荷を感じつつある。
「予定通りに進められないため、彼女は泣くわ、喚くわ、僕に『どうにかしろ!』って言い張る。もう、僕は結婚自体、本当にめんどくさくなってきました…」
結婚式や入籍日を「記念日」にするカップルは多く存在するが、何らかの事情によって想いが叶えられないこともある。あるいは、2人にとって大事な記念日を結果的に忘れてしまうこともあるだろう。
その時に1つの「日にち」でしかないものに対して、もし彼女が異常なこだわりを見せたとしたら、要観察である。
私は彼に、彼女に対してのこんな提案をしてみた。
「『入籍日をお付き合い記念日にしたい気持ちは分かるけど、別の日を入籍日にして、素敵な記念日を増やそう』って言ってみたらどう?」