女性は誰でも、多かれ少なかれ「白馬の王子様待望論」を持っている。

 ある日、どこからともなく非の打ちどころもない理想の男性が自分だけに愛を告白し、そして「幸せの国」へと誘(いざな)ってくれることを。

 ところが大抵の女性は「身の程」を知っており、結婚式のその先に淡々として「平凡な未来」が延々と続いていることも知っている。

 むしろ、この「平凡な未来」こそを、望んでいる女性は多い。しかしである。なにせプロポーズの予感がある時期には「ウエディングハイ」ともいうべき“高揚感”の中でウットリしているので、こういう言葉を発しやすいのだ。

 ここでのあなたの正解は「もちろんだよ、幸せにする!」になりがちかもしれないが、筆者は警鐘を鳴らしておきたい。

 彼女はもしかすると「他力任せ女」タイプの可能性がある。もし「他力任せ女」タイプであったならば、「幸せにしてくれる?」→「幸せにする!」という会話は、彼女の脳内では「契約」となる。

 その後の結婚生活で、万が一「不幸せ」を感じたならば、それは「彼女」ではなく「あなた」が悪いのである。なぜならば「約束は履行するもの」という理論が大前提にあるからだ。

 世の中は広く、いろいろな趣味嗜好の方がおられるので、あなたが「めんどくさい女が可愛くて大好きだ!」というならば、問題ない。

 ところがあなたが「めんどくさい」ことが苦手であるならば、再考の余地ありだ。

 筆者が考える「私を幸せにしてくれる?」への切り抜けフレーズはこれだ。

「君と一緒に、もっと幸せになろう」もしくは「君となら幸せになれる」あたりかと思うがいかがだろう。

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