──そこからは早かった?
川西:その都度、課題が明確に見えてきました。13、14年ぐらいから大きな舞台で漫才を披露できるようになって一個目標を叶えた。けど、その舞台で感じたことを次の舞台でやるためにはどうしたらいいか。幸い、今のところ一つひとつクリアできているけど、どっかで頭を打つときもくるやろうし。そのときはしんどいやろうなと思います。
──一つのネタができるまでには、どのぐらいの時間がかかるのでしょう?
川西:まちまちですね。トトトッとできてしまうこともあるし、なんぼ頭ひねっても、案出してはやめ、案出してはやめを繰り返して、結局ものすごく時間がかかってしまうこともある。お互いの意見がそろったところでネタにしたいから、どっちかが「ちょっと……」となると、難航します。
水田:すごく粗く言うと、まあまあうまいこと進んだときで、2、3時間のネタ合わせを3回とかですかね。それで一応新ネタをもっていく感じかな。
川西:まあそうね、ものにもよるけど。ライブで新ネタをやらなくてはならないときとか、「アカンけどな」と思いながら、とりあえず形にすることもあります。でもそういうネタは、やっぱり残りにくいですね。
──舞台が終わると、お二人はすぐに修正点を話し合うそうですが、そのときケンカにはならない?
水田:周りから見るとケンカに見えることはあると思いますけど、会議みたいなものですから。
川西:白熱して言葉が乱暴になることはありますけど、遺恨は残らないです。
──今の状態は、お二人が目指す段階のどのくらい?
川西:難しいなぁ……。
水田:今34歳と38歳ですけど、80歳まで漫才やるとして、手ごたえとしてちょうど芸歴相応というか。まだまだ先は長いですね。
川西:漫才で話す内容も変わってくるやろうし。どちらかが結婚したら嫁さん、子どもができたら子ども、孫ができたら孫の話をするのかもしれへん。「最近いい生命保険見つけて」とか。