●生活機能の偏り、スキルとしくみのギャップ……「片づけが苦手」な5つの原因とは?
それでは、チェックリストでどのグループに当てはまるものが多かったか、結果を踏まえて解説していきます。
A)が多かった人…家の中で生活機能の偏りが起きています
メインで過ごす場所に生活の機能が集中して物の量も膨らみ、パンクしやすくなっています。また逆にそれ以外の空間は当初の計画通りに使えなくなり、なんとなく物が置いてあるだけのデッドスペースになっています。
物が集中しやすいのはリビング。使いこなせずにデッドスペースになりやすいのは子どものデスクエリア、大人の書斎エリア、将来の子ども部屋、といったところでしょうか。
大切なのは生活機能の整理です。一度「現在、家のどの空間に何の機能があるのか」を書き出してみましょう。偏りが見られたら、ほかの部屋に分散できそうな機能を考えればよいのです。そこがスタートです。
B)が多かった人…現在のライフスタイルと部屋の状態にズレが生じています
興味関心が幅広い方は、全体のアイテム所有量が多いため収納場所の不足で悩むケースが多く見られます。処分ができれば簡単に解決できますが、捨てるか捨てないかの葛藤に苦しんでいる場合、収納改善を考えること自体から逃げたくなっているかもしれません。
大切なのは、どれだけものが減らせるかよりも、どれだけ「今」を楽しめているかです。このタイプの方はまず、新旧の関心ごとについて優先順位を整理することをお勧めします。その上で効率的なアイテムの管理方法を考えるのです。
高さや奥行きを充分に生かしたストックスペースを作り、使用頻度に応じて収納します。「今」の関心を優先した上で、納まりきらないものをどうするか考えると、手放す決断も比較的スムーズにできるようです。常に優先度の高いものを楽しめるように頻繁にアップデートしましょう。コレクションが増えていく可能性があるなら、ストックスペース内のバッファの確保も大事でしょう。