「アジアが好きで、片山ともアジアへ行っていた。そこで、アジア好きな人の検定試験制度を作ったんですよ。たとえば、『ソウルと平壌はどっちが緯度の北にありますか』とか『韓国の人口は5千万人を超えますか』とかいう試験です。私がこういう協会を作ったから、片山に会長をやってちょうだいと言ったら、『いいわよ』と言ってくれた」

 片山氏との関係についてN氏はこう語った。

「片山さんとは友達です。知り合ったのは、あの子が衆議院選で落選して、全国区の参議院に鞍替えになった8年くらい前(2010年)。彼女は地元の静岡ではなく、全国区に変わるから不安を感じていた。彼女を支援する有力な人も少なかったから、彼女の方から電話をかけてきたのが始まり」

 N氏が片山議員の秘書の名刺を持つきっかけとなったのは、7年前に一緒に北京へ行った時だという。

「片山さんの方から『秘書の名刺でも作ってよ』と言われたんです。縦書きの『片山さつき秘書』と書かれた名刺は100枚単位で作ってますが、増印したのを覚えています」(同)

 11月14日に開かれた衆議院内閣委員会では、国民民主党の後藤祐一議員が、N氏との海外視察や出張について片山氏に質問をぶつけている。

 2011年の香港の日本人クラブで行なった、片山氏の記念講演について「この時、Nさんと一緒じゃありませんでしたか」と質問すると、片山氏は香港で講演をしたことは認めつつも、N氏は「もしかしたら行っていたかもしれないし、行っていないかもしれない」とあいまいな答弁。

 さらに、中国・北京で、2011年1月、政府高官と面談している時に、N氏も一緒に行っていなかったかどうか質問されると、片山氏は「今現在手元にある資料でも、私の記憶でも、それはちょっと確認ができません」と繰り返した。

 しかし、本誌はその時、北京で撮影された写真を入手した。(写真4)

(写真4)中国・北京の社会科学院にて片山氏とN氏(片山氏の右)
(写真4)中国・北京の社会科学院にて片山氏とN氏(片山氏の右)

 そこには「熱烈歓迎片山女士来訪」という赤い横断幕の前で、中国の参加者たちと一緒に片山氏、N氏が隣り同士で写真に収まっていた。

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まだある写真に片山氏の回答は…