日本にもプレイヤーをやりながら映画監督をされてる方もいらっしゃいますが、まだまだ少ないですよね。日本はなるべく波風立てないように、協調性を保ちましょう、なるべく炎上しないようにしましょうって、どんどん本音を言えない環境になっていくし、特に我々みたいに矢面に立つ人たちにとっては、何か言えば反対側の人たちに罵倒されるような状態です。何なら僕たちが日本の芸能界の変わらなきゃいけない部分とか、変わったほうがいい部分を少しずつでも崩していかないといけないと思っています。だからこそ日本の中で、内部を変えられるようなクリエイターになりたいと思いまいますね。

――そもそも、エンターテインメントの世界を目指したのはいつごろだったのでしょうか。

 7歳ぐらいまでスペインに住んでいたんですけど、向こうで初めてテレビで歌ったり、踊ったり、お芝居をしたりしているのを見て、僕もこれやりたいと思って、日本に帰ってきてからも歌やお芝居がしたいとずっと思っていて、自分の意思で履歴書を書いて事務所に送ったのが13歳ですね。僕はJ-POPで育ちましたから、KinKi KidsとかV6、ほかにもゆずやコブクロ、ケミストリーも大好きで、よく歌っていました。

――最近、ジェジュンさんとの王子様ユニットも人気ですね。「リアル王子様」と言われることをどう感じていますか。

(撮影/写真部・片山菜緒子)
(撮影/写真部・片山菜緒子)

 いやもう全然! まったく王子様じゃないですね。外国の血が入ってることで顔が洋風で、身長が高いことからそうやって思われがちですが、プライベートは王子の「お」の字も無い。まったくかけ離れてますからね。いまはお仕事だから真面目に話していますけど、普段はただの「こども」なんで(笑)。

 僕らはSNSでもテレビでも世間でも好き勝手に言われるから、気にしないですね。誹謗中傷されると傷つくし、いい意味でちょっと鈍感になってると思うんですよね。だから、それこそ王子様とかイケメンとかよく言ってもらう良い言葉も、あまり真に受けてないです。悪口と同じで、プラマイゼロにしちゃってるというか。

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コンプレックスの塊… 否定され続けた幼少期