そういうタイプではないですね。会う人はだいたい決まっています。でもこれも年齢とともに変わってきて、もっと後輩と絡みたいなとか、そういう人になれたらいいなと思っています。もし困ってる人がいたらですけど。
いまは、全然会ったこともない、ネタを見たこともない後輩に「ライブに出てください」って言われたら出るようにしていますよ。昔だったら「全然知らへんしなー」って断ってたかもしれないですけど、今は声かけてくれるんだったら行こうかと思うようになりましたね。
僕は学生時代から仲の良い友だちも数人しかいないタイプで、お笑いの仕事をしていることに同級生はびっくりしますよ。人見知りもする方でしたから。
――それは仕事していくうちに克服できるんですか。
多少、慣れもあると思うんですけど、僕はコメディー映画が好きで、コントも好きなんです。例えば「うつヌケ」もコントとは違いますが、役を演じさせてもらって自分とは違う人になれたりすると楽しい。素の自分で出るときはすごく緊張しますし、本質は中学生のときの自分とそんなに変わらないんだけど、役の力を借りてできるようになることってあるんですよね。自分の枠みたいなものを外すといいのかなと思います。
(聞き手/AERA dot.編集部・金城珠代)