「子どものIQはどうすれば伸びる?」「なぜ、ごっこ遊びがそんなに大事?」「外国語や科学、音楽への興味を育むには?」……脳科学から心理学、教育学まで最新リサーチを網羅し、いまの科学の常識で「これは絶対にいい!」と断言できる子育て法を厳選、網羅した『いまの科学で「絶対にいい!」と断言できる最高の子育てベスト55』が話題だ。「最もクールで、最もわかりやすい」「これからの子育ての新基準」と全米で絶賛された話題のベストセラーから、驚きのノウハウを紹介する。
「語りかけ」をすればするほどIQが上がる
3歳までにたっぷり言葉を聞いた子どもは、親の語りかけが少なかった子どもに比べて、語彙力とIQが高く、成績が良くなります。
では、いつからスタートすべき?出産予定日の10週間前からです。胎児は、母親の体内で反響する音を聴いて、言葉を吸収しはじめます。
■「豊かな語彙」で語りかける
やさしい言葉で端的に説明しましょう。赤ちゃん言葉にこだわる必要はありません。いずれにせよ、赤ちゃんはほとんどの単語を知らないのですから。
「見て、ひこうき!」と言うかわりに「あれは水上飛行機よ。飛行機に脚が2つあるわね。あれは『フロート』というの。フロートがあるから、飛行機が水の上に浮いていられるのよ。水上飛行機は水に浮くの」などと説明してあげてください(私が娘にこういう説明をすると素直に「ふうん」と応じます)。
■「前向きな言葉」で語りかける
励ましの言葉をかけましょう。たとえば、次のどちらが子どもの励みになるか、おわかりですね。
「まあ、お水をコップに入れるのね!おっとと、水がこぼれたわ。そうね、コップをならべるのって、むずかしいわよね。いいわ、もう一度やってみましょう。手を使って、ここを押さえて……」
「ママがやるから、やらなくていいわよ。あなたがやるとこぼしちゃう」
前向きな語りかけのコツは、次の3つです。
(1)子どもの言葉を言い換えて「くり返す」
「ボール!そうよ、○○ちゃんはボールで遊んでいるのね」
(2)「前向きなフィードバック」を与える
「上手」「そうよ」をたくさん使い、「ダメ」「やめて」「下手」はなるべく言わない。
(3)命令調ではなく「ていねいに頼む」
「~してくれる?」「~できるかな?」
何かをしてくれたら、「まあ、ありがとう!」と感謝。
■じかに語りかける
会話を横から聞くだけでは、子どもの語彙力や語学力に大きく貢献しません。CDやビデオを流すのも同じこと。脳は、顔と顔を合わせた対面の関わりによって刺激を受けます。その傾向が非常に強いため、実際の人との関わりの多さが言語学習の成果を大きく左右することになります。
■つねに語りかける
話しかけられる回数が多い子どもは、脳が活性化します。出かける場所や会う人を増やすことが、見るものを説明したり名前を教えたりする機会につながります。