町田啓太(まちだ・けいた)/写真・蜷川実花/hair & make up KOHEY styling 石川英治(tablerockstudio) costume VERSACE/
町田啓太(まちだ・けいた)/写真・蜷川実花/hair & make up KOHEY styling 石川英治(tablerockstudio) costume VERSACE/
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 テレビから映画まで、引っ張りだこの1年だった町田啓太さん。俳優としての信念を尋ねると、「地道に」「丁寧に」という言葉で思いを表現した。AERA 2022年12月26日号から。

【写真】蜷川実花が撮った!AERA表紙を美しく飾った町田啓太

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——AERA本誌表紙に初登場したのは2021年4月。俳優として、活躍の場は大きく広がった。

町田啓太(以下、町田):これまでと変わらず、自分ができることを、ひとつひとつ丁寧に一生懸命やらせてもらうという気持ちで突き進んできました。挑戦の場をいただけていることにも感謝していますし、共演したいと思っていた方々とも多く共演させていただき、とても刺激的な時間を過ごしたなと思います。

 今年は、年明けすぐに「僕を主人公にした漫画を描いてください!それをさらにドラマ化もしちゃいます!!」と「ダメな男じゃダメですか?」が放送されました。僕が主人公の漫画原作を選考する企画段階から関わらせていただきました。改めて、僕はこういう段階を経て呼んでいただいているんだなと感じ、作品のためにしっかりと準備をしているスタッフの方々への尊敬心が増しました。

「チェリまほ」は、映画(「チェリまほ THE MOVIE~30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい~」)にまでなったことがうれしかったですね。もともとは深夜ドラマで、気になって観てくれた方や、たまたまテレビをつけた方の心に少しでも印象が残ったらいいなという思いで、皆で一丸となって作ったものです。それがたくさんの方に届いた。しかも、映画はロングランとなり、本当に感慨深かったです。そんな作品に自分も関わることができたと思うと、すごく勇気をもらえました。

■頭が燃えるくらい

 映画「太陽とボレロ」は、監督の水谷豊さんをはじめ、素晴らしい方との出会いをたくさんいただいた作品です。水谷さんはモノづくりが好きだという熱い思いを持っていらっしゃる方。常に気持ちも明るくて、「楽しむことは最強なんだな」と感じさせてくださいました。僕もそんな人間になりたいと思いましたね。

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