●あらゆる部品メーカーに増産をお願いして回った
――売れすぎて店頭では品切れが目立ちました。クリスマスに買えないお父さんも相次いだとか。
そもそも昨年4月当初に計画した年間の販売計画は1000万台だったんです。でも、当時はそれだってどんでもない数字でした。なにしろWiiU(編集部注:4年の累計販売が1356万台で惨敗したゲーム機)の後に出すハードですから「1年間にそんなに売れるのか?」と言われたほどの数字でした。
――いま考えると少なすぎますね。
もっと作っておけばよかったです(笑)。でも当時としては1000万台もいけたら、とてつもない、という数字だったんです。
それがゼルダの発売からマリオカートと進む段階で、非常に勢いが良くなって店頭で品物がなくなる状況になった。これは数字を上げないといけないということで、10月に計画を1400万台に上方修正したわけです。でも、これって40%の増産ですよ。大変なことなんです。
そんなことで、日本や欧州でなかなか客さんの手に入らなくなって、苦情をいただいたのは事実です。なんとかホリデーシーズンまでに届けられるように、なんとか生産体制を上げるようにと頑張ったんですが、年末になってもまだ足りなかったですね。
――結果的に生産体制は増強できたのですか。
キャパシティは上げました。生産を委託している会社のラインは増やしてもらいましたし、モノを作るには部材も必要なので、あらゆる部品メーカーになんとか増産してほしいとお願いして回りました。1品でも足りないとゲーム機は動きませんから。
――すでに品不足は解消ですか?
とりあえずは年が明けて、まだ完璧に解消できたわけではありませんが、そんなに何日も待たなくてもいいとか、この店で買えなくても他の店に行ったら買えるとか、日本ではそういうふうになっていると思います。