家庭用電源で充電できて、満充電で33キロメートルを走行。価格は22万7千円~(非課税)(写真:WHILL提供)
家庭用電源で充電できて、満充電で33キロメートルを走行。価格は22万7千円~(非課税)(写真:WHILL提供)
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 高齢ドライバーの事故報道を目にすると、自分の親の運転が心配になる人も少なくないだろう。免許返納が難しいなら、安全運転を支援するシステムを搭載したサポカー(セーフティ・サポートカー)という選択もある。一方、免許返納した人もあきらめてはいけない。電動シニアカーを検討してみては? AERA 2023年1月2-9日合併号の記事を紹介する。

【図】サポカーは40%も交通事故を阻止する

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 どれだけサポカー(セーフティ・サポートカー)に安全装置がついていても、やっぱり自動車は心配……。そう思う高齢者ドライバーやその家族なら、頭を切り替えて、こんなモビリティーはどうだろう。電動シニアカーだ。

 何年も前から街で走っているのを見たことがあるが、何だか老人っぽいし。何度も怒られたことのある近所の雷おじいさんが電動シニアカーに乗っていることもあって、将来年を取ってもこれに乗ることはないな、と思っていた。

 ところがその電動シニアカーがかっこよく進化。例えば今年10月に発売されたばかりの「WHILL(ウィル)Model S」なるいまどきのシニアカーは、ホワイトのほか、シルキーブロンズ、ガーネットレッド、ラピスブルーの4色展開。キーを回して発進させる、電気スクータータイプのシニアカーになっている。

AERA 2023年1月2日ー9日合併号より
AERA 2023年1月2日ー9日合併号より

 試乗させてもらったところ、使い勝手もなかなかだ。ハンドルについている「D」のレバーを握れば前進。「R」のレバーなら、後進。どちらもレバーから手を離せば、動きが止まる直感的操作だ。

「道路交通法上は歩行者の扱いなので、人と同じように歩道も走れる。7.5センチ以内の段差を乗り越えるなど、歩いている感覚で移動ができますね」(発売元のWHILL)

 スピードも前進が最大時速6キロで、ちょっとした早歩きほど。施設側が許可すれば、スーパーや百貨店などに入っていけることもあるという。購入する人で多いのは、泣く泣く運転免許を返納した親に贈るという、40代前後の子ども世代とか。二十数万円の贈り物は安くはないが、気持ちはよくわかります!

AERA 2023年1月2日-9日合併号