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 キャビンアテンダント(CA=客室乗務員)は女子学生にとってあこがれの職種。大学もそのことは十分にわかっている。CA採用者数や、CA採用率(ある年のその大学の全就職者に占める採用者の割合)ランキングの上位校では、就職課やキャリアセンターなどで、CA向けのコース、クラスが設けられるようになった。「大学ランキング」(朝日新聞出版)は、CA採用者の出身大学ランキングを毎年掲載している。最新版のデータをもとに、教育ジャーナリストの小林哲夫氏が解説する。

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 長年、CA採用者数トップを続ける関西外国語大(1位、102人)では、ANAビジネスソリューションが教育連携協定を結び、6日間の集中講義としてCA養成講座を行っている。なお、同大学には「エアライン演習室」があり、室内には空港のチェックインカウンター、モックアップと呼ばれる航空機の客室、ホテルのカウンターが並んでいる。

 明治学院大(5位、41人)では、3年生を対象に「MGキャリア講座 ヘボン・エアラインクラス」を開講。元CAの講師が指導する。2012年春卒業の1期生から今日まで、客室乗務員、航空地上職に8割以上が内定している。

 最近、熱心なのが名古屋外国語大(8位、28人)である。「エアライン・ホスピタリティ科目」を正規授業として開講。「パワーアップエアラインプログラム」では、航空業界各社の採用試験合格に向けた講義が行われる。

 また、海外研修として「エアライン・トレーニング・スタディ」がある。

「航空業界への就職をめざす学生を対象に、外資系航空会社が乗員訓練で実際に使用する施設にて、トレーニングを行うCA体験型の海外研修(オーストラリア・マレーシア)です。機内アナウンスや緊急避難訓練など、実践的なトレーニングを訓練生さながらに受けることで、仕事への意識・理解を高めます」(同大学受験生サイト)

 CAに有利な学部、学科はあるだろうか。立教大観光学部、明海大ホスピタリティ・ツーリズム学部のように、観光、旅行について専門的に学べるところからはCAが多く採用されている。また、外国語、国際系は強い。だからといって、それ以外の学部が不利ということではない。

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CAになるにはどの学科が有利?