巨人の原辰徳監督。「我慢」を乗り越えた先には笑顔が待っているはずだ

 どちらにせよ、過渡期を迎えたチームは「我慢」が必要になる。それは主力選手を「我慢」して起用するケース、逆に若手に切り替えたなら、その若手にすぐに結果を求めない「我慢」だ。ただ、巨人は毎年、優勝が求められる。「Bクラスでもいいから5年後、10年後を見て……」という方針はとれないだろう。百戦錬磨の原監督だからこそ、できる決断もあろうかと思う。

 リーグ3連覇を目指しているヤクルトにしろ、オリックスにしろ、次々と新しい選手が出てくる。ベテランに頼っているチームは長続きしないし、抜けた時にその穴がポッカリと開き、埋められない状況となる。

 世代交代は遅れれば遅れるほど、その穴が大きければ大きいほど、立て直しに時間がかかる。ただスター選手も絡んだ世代交代に関しては、その判断にある程度の時間が必要である。まだ4月。ファンの方々も負けが込むとストレスに感じるかもしれないが、ここは監督、選手を信じ、もうしばらく「我慢」して見守ってもらいたいと思う。

東尾修(ひがしお・おさむ)/1950年生まれ。69年に西鉄ライオンズに入団し、西武時代までライオンズのエースとして活躍。通算251勝247敗23セーブ。与死球165は歴代最多。西武監督時代(95~2001年)に2度リーグ優勝

週刊朝日  2023年5月5-12日合併号

[AERA最新号はこちら]