湯沸かしや照明などの家電を使って、便利に快適にキャンプなどのアウトドアを楽しむ人が増えている。必要になるのが、持ち運びできる「ポータブル電源」だ。一家に一台備えておけば防災にも役立つ、優れモノだ。
【写真】アウトドアでも電源があると情報機器など電気製品が使用できる
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キャンプを楽しもうにも、夜寒いと眠れない。キャンプで使う家電は「電気毛布が多い」と話すのは、ポータブル電源大手「EcoFlow Technology Japan」の営業担当者。電気毛布の消費電力は1時間に80Wくらい。8時間睡眠として、80×8=640Whの容量のポータブル電源が必要となる。
防災のときにも、停電でもスマートフォンの充電や照明などの家電が使えるポータブル電源があると便利だ。
ポータブル電源を選ぶ際は、どんな家電を、どのように使うかで、必要な容量や定格出力が決まってくる。それらの数値が大きくなるほど、一般的に重量が大きくなり、値段も高くなる。
最近のポータブル電源については「多機能で種類が多く、選ぶときに迷うと思う」と話すのは、業界大手「アンカー・ジャパン」のパワーストレージ事業部の植田恭平さん。たとえば、いくつかの家電を同時に使う場合は、複数の出力ポートを確保する必要がある。使用する場面を思い浮かべながら、最適なポータブル電源を選ぶことが大切だという。
ポータブル電源は「発電機と違って二酸化炭素を出さず、環境に優しい」と話すのが業界大手「Jackery Japan」の広報担当者。ポータブル電源は外部電源から充電する。主に、(1)住宅の電気コンセント、(2)太陽光発電パネル、(3)自動車のシガーソケット、などが多い。
最近は電気料金が高騰しているため、ポータブル電源を使って節電対策に乗り出す人も少なくない。太陽光発電パネルを設置して、ポータブル電源に接続して充電し、そこから一部の家電を使う人もいるという。
Jackery広報担当者は「太陽光発電パネルは別売りになっていることが多いが、ポータブル電源をセットにしたものも販売している」と話す。最近はマンションのベランダに太陽光発電パネルを設置する人もいるという。